季刊誌「シェフ」-一流のシェフたち-

お客様より一言


お客様にとって、うれしかったこと、驚いたこと、腹が立ったこと、許せないことetc、
レストランにまつわるエピソードをご紹介。人のフリ見て我がフリ直そう!?


シェフ117号<冬号>掲載分

 
お客様より一言扉イメージ       
マドモワゼルより一言

使えない人を使う人。

ダイニングと厨房を仕切る壁の一部があいていて、少しだけ厨房の様子が見えるレストラン。私の席はちょうどシェフの姿が見えるか見えないかという位置で、しかし、オーダーを読み上げたり指示を出したりするシェフらしき声だけは聞こえてきました。「もたもたするなっつーの」とか「バーカ、何やってんだよ」などと、上品なフランス料理店には似合わない、べらんめえでピリピリとした口調です。厨房スタッフに対してだけでなく、サービスの人にも「お前、ほんと使えないヤツだな」などと言い、また言われた人は謝るわけでもなく、不服そうというわけでなもなく、「はぁ」と馬の耳に念仏状態で覇気がないように見えました。料理の味は可もなく不可もなくといったところ。帰り際、厨房からわざわざ出てきて見送ってくれたシェフは、先ほどの言葉遣いのイメージと相反する、やさしそうな顔でした。スタッフに恵まれていないのか、シェフに人望がないのか。きっとこの店は長く続かないのでは、と思いました。

  
      
マダムより一言

新規顧客獲得の術。

私の母は高齢で車椅子なのですが、若い頃はキャリアウーマンのはしりで、美食家でした。そのため、今でもたまにレストランで食事することが唯一の楽しみになっています。なじみのお店だけでなく、話題の店などにもいろいろ行きたいと言うのですが、バリアフリーであるところは案外少ない気がします。老舗だと階段しかなかったり通路やトイレが狭かったり、新店はおしゃれなデザイン優先で段差があったり。逆にバリアフリーを条件でお店を探すと、どうしても味は二の次となります。大型店舗に限らず、お店を新たに作ろうとしている、味に自信のある個人オーナーさんも、ぜひバリアフリーを検討していただきたいです。これからますます高齢化社会で、需要は増える一方のはず。もちろん、年齢にかかわらずとも、グルメな車椅子の方はたくさんいますよ。

  
      
ムッシュより一言

ノルマあり?

彼女の誕生日祝いに、よく雑誌に出ている高級フランス料理店に行ってきた。彼女にいいところを見せたくて、奮発して一番高いコースと、それに見合う上等なワインをオーダーしたよ。料理もワインも美味しく、内装の雰囲気も良かったのだが、それらすべてを台無しにすることがあった。ミネラルウォーターの押し売りだ。ワインを飲んでいるのに、前菜が出たタイミングで「各国のミネラルウォーターを取り揃えておりますので、いかがでしょうか」と聞かれたので、結構だと断ったが、魚料理、肉料理を出された時もすすめてきてびっくり。あまりにもしつこいので仕方なくオーダーしたよ。後でレシートを見たら、1杯1080円!ガツガツしすぎているし、これほどしつこいのはノルマでもあるのか。もう二度と行かないね。

  
  

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